日本三大妙見の一つ【八代神社(妙見宮)】熊本県八代市

日本三大妙見の一つ【八代神社(妙見宮)】

八代神社(やつしろじんじゃ)は、

熊本県八代市妙見町にある神社です。

妙見宮(みょうけんぐう)、妙見さんと称される。

旧社格は県社。


福島県の相馬妙見、大阪府の能勢妙見と並んで、

日本三大妙見の一つといわれています。


八代神社は、白鳳9年(680年)に

中国の明州から妙見神が亀蛇に乗り竹原の津に上陸し、

鎮座したのが始まりとされています。


享保15年(1730)に書かれた『妙見宮実紀』によれば、

延暦14年(795)、横岳頂上に上宮を創祀。永暦元年(1160)、

中宮を建立。1186年(文治2年)に、後鳥羽天皇の勅願で、

検校散位(けんぎょうさんみ)大江朝臣隆房により下宮(現在の八代神社)が

創建されました。


最盛時には周辺に15もの天台宗・真言宗の寺院があり

妙見宮十五坊(みょうけんぐうじゅうごぼう)と呼ばれました。


中世から江戸時代にわたり、

相良、加藤、細川、松井と歴代の八代城主の崇敬(すうけい)を受け、

社殿の再建や社領の寄付が行われてきました。


1870年(明治3年)までは妙見宮と呼ばれていました。


妙見神とは、北極星・北斗七星の象徴である。


神道と仏教の両部の宮寺で、広く崇敬を受け、

八代、下益城、芦北三郡の一の宮として栄えました。


1871年(明治4年)、神仏分離令により、

天之御中主神、国常立尊を祭神とし、社名を八代神社と改められました。


御祭神

天之御中主神

国常立尊


御利益

天下泰平、五穀豊穣、商売繁盛、厄除けなど


境内社

大宮神社

御祭神:日本武尊


稲荷神社

御祭神:保食神


九州三大祭りの一つ【妙見祭】は、

江戸時代から続く妙見宮(八代神社)の秋の祭礼行事です。


11月22日に神幸行列(お下り)、

御夜、23日に神幸行列(お上り)が行われ、

獅子や笠鉾、亀蛇など、伝統ある出し物が数多く参列します。


2011年3月に国の重要無形民俗文化財に指定され、

2016年12月にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。


鎮座地

熊本県八代市妙見町405