伊勢神宮から分霊を許された「九州のお伊勢さん」【伊勢神社】佐賀県佐賀市

伊勢神社は、

天智天皇(668-671年)が 肥前の地 神埼郡田手に神社を建立され、 

その後、杉野隼人が大神宮再興の為、伊勢に約50回参拝され 天照皇大神宮の勧請を願い、

天文11年(1542年)3月、 伊勢皇大神宮より神璽、瑶鏡、宝剣の三種の神器と共に 

御分霊を許され、田手太神宮としました。


その後、鍋島蛎久の地に移され、蛎久(かきひさ)大神宮とし、 

藩祖鍋島直茂公ご夫妻のご信仰篤く、初代藩主鍋島勝茂公、 

慶長年間(江戸時代)朝鮮出兵の戦勝祈願成就により、 

慶長十年(西暦1605年)に遷座建立され、 

その後、昭和15年紀元二千六百年を記念して 改築され現在に至ります。 

伊勢神宮より分霊を許されたのは、全国唯一、この伊勢神社のみです。 


子孫繁栄、商売繁盛、五穀豊穣の神様として、 

また子授祈願には特にご利益があるということで、 

肥前の国だけでなく九州一帯より、多くの参詣者があり、 

九州のお伊勢様と称ある特別の神社になりました。 


御祭神 

天照皇大神?

向津媛命(瀬織津姫)?


天智天皇あるいは斉明天皇が関わった 田手太神宮の祭神は、向津媛命(瀬織津姫)です。 

天皇家の祖神 天照大神を祀るようになったのは、 

天智天皇のあと天武・持統朝以降のことで、 この新たな神宮祭祀の創祀によって、 

伊勢神宮の第一別宮・荒祭宮に「天照大神荒魂」の名で 

瀬織津姫(八十枉津日神向津媛命)は封印祭祀がなされることになったと思われます。 


御利益 

子孫繁栄、商売繁盛、五穀豊穣、子授など


鎮座地 

佐賀県佐賀市伊勢町9-8