天岩戸【戸明神社】
戸明神社(とあけじんじゃ)は、
福岡県北九州市若松区にある神社です。
天岩戸神話に登場する神、
天手力雄大神・天児屋根大神を主祭神として祀る
福岡県下では珍しい神社です。
創建の時期については不詳ですが、
戸明神社 第六代大宮司幡掛元成が記した
「戸明神社縁起書 序」(天文五年 1536)に、
「昔、戸明神社は岩屋・柏原との間、戸明浜に御社有りて
甚だ厳しき宮造りなりしを、享禄(1582~1532)の年頃 この地に移し奉るなり」
とあるので、この地に遷座されたのは室町時代後期である事がわかります。
また、安屋・有毛・大鳥居・高須に鎮座する「戸明神社」の本宮で、
稲国・岩屋・脇田・竹並・払川・塩屋・小敷に鎮座するそれぞれの
「産土神社」の総社とされています。
主祭神
天手力雄大神(あめのたぢからおのおおかみ)
天児屋根大神(あめのこやねのおおかみ)
相殿神
事代主大神(ことしろぬしのおおかみ)
素戔嗚大神(すさのおのおおかみ)
高龗神(たかおかみのかみ)
闇龗神(くらおかみのかみ)
御歳大神(おおとしのおおかみ)
御神徳
開運・出世運・金運・勝負運・恋愛運・健康運など
●御社号
戸明神社は「天岩戸神話」で尽力される、
天手力雄大神と天児屋根大神を主祭神としてお祀りしています。
神話の中では、天児屋根大神は天照大神が御隠れになられた
天岩戸の前で祝詞を奏上された美声の神様と、
天手力雄大神はその岩戸を開かれた力に優れた神様と言われています。
岩戸開きに尽力された神々をお祀りしているという事で、
開運の力神として古来崇敬を集めています。
御社号を「戸明」とされた由来もそこにあると思われます。
天手力雄大神は伊勢神宮内宮の相殿神としても祀られています。
福岡県内ではここ島郷地区だけとなります。
天児屋根大神は、
藤原氏(中臣氏)の祖神として春日神社等に祀られています。
●神社と大相撲力士
御祭神が力の神様であることもあり、
大相撲の力士も参拝に来られます。
直方市出身の元大関の魁皇関が平成12年に、
また、佐渡ヶ嶽部屋の親方が毎年九州場所の前に
安全必勝祈願を受けられます。
その御縁もあり、同部屋所属で、
柳川市出身の大関琴奨菊関が平成23年に参拝に、
関脇琴勇輝関が平成28年に参拝に訪れています。
他にも多数のスポーツ選手や近隣学校の運動部、スポーツ団体、
道場関係者が御神徳にあやかってお参りに訪れています。
鎮座地
福岡県北九州市若松区蜑住974
0コメント